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半導体の現状と今後

半導体の現状と今後

 

 

 

近年、新型コロナウイルス拡大やロシアのウクライナ侵攻などの影響により、世界的に半導体不足が顕著になり自動車やゲーム、電子機器などの納期の大幅な遅れることが話題になりました。

徐々にその影響は良くなってきていると言われていますが、現状はどんなものなのか、今後の動きはどうなっていくのでしょうか。

 

半導体不足の現状

コロナウイルス拡大の影響でリモートワーク、おうち時間が増えたことによる電化製品への需要急増は現在落ち着きを見せています。しかし、自動車などに必要なパワー半導体等の需要は留まることなく、供給不足が続いているのが現状です。

アメリカのハリス副大統領は、安倍元総理の国葬のために来日した際に、日本半導体関連企業の幹部らと会合を開き、アメリカの半導体産業への投資を拡大することを促したとのことも報道されており、各国で供給不足への作戦を練っています。

 

今後の半導体需要

半導体不足が深刻な現在とは裏腹に、今後半年から一年ほどは半導体の需要へかなり急ブレーキがかかると推測する声も上がっています。イギリスの調査会社Omdiaの南川氏によると、長期的に見れば問題はなさそうなものの、具体的には、2022年初旬にはテレビへの需要が減少し、その後スマートフォンの需要減少、そしてPC、と電化製品への需要が減ったことにより、オーバーサプライとなってしまった半導体があったことなどもあり、近い将来の半導体への需要減少の可能性が考えられるとのことです。

 

期待される使用用途

今後ますます世界が機械的になり、世の中が、人々が、ロボットと身近な関係になると言われている中で、半導体はますますなくてはならない存在になります。引き続き自動車関連、電化製品関連への使用はもちろんのこと、産業用ロボット、サービスロボット、VR、などに多く使われ、テクノロジーの発展と共に取引分野は増えていくことでしょうし、半導体への期待は高まっていくことでしょう。