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WBCメキシコ代表として侍ジャパンを苦しめたサンドバル投手まとめ

WBCメキシコ代表として侍ジャパンを苦しめたサンドバル投手まとめ

侍ジャパンの優勝で幕を閉じたワールドベースボールクラシック2023。準決勝で日本と対戦したメキシコの先発投手は、大谷選手ともチームメイトであるロサンゼルス・エンゼルスのスターター、パトリック・サンドバル投手でした。

今回はサンドバル投手について改めて紹介しますよ。

パトリック・サンドバルのプロフィール

  • 名前:パトリック・ジョーダン・サンドバル
  • 生年月日:1996年10月18日
  • 年齢:26歳(2023年4月現在)
  • 出身地:アメリカ合衆国カリフォルニア州オレンジ郡
  • 出身校:ミッションビエホ高等学校

アメリカ出身のサンドバル投手。2023年のWBCにはメキシコ代表として出場しましたが、これは父親がメキシコの血筋を持っていたため。ヌートバー選手と同様のケースですね。

パトリック・サンドバルの経歴

2015年のドラフト指名

2015年のMLBドラフトで11巡目、全体319位でヒューストン・アストロズから指名され、プロ入りしたサンドバル投手。契約しない場合は南カリフォルニア大学に進学予定でしたが、結果的にアストロズと契約し、同年にアストロズ傘下のルーキー級でプロデビューを果たしました。しかし成績は6試合の先発登板で0勝3敗、防御率6.08と苦しみ、翌2016年もルーキー級でプレーしましたよ。

2018年にエンゼルスへトレード

2017年はA-級、A級、A+級でプレーし3球団合計14試合登板、3勝4敗防御率4.09という成績。プロ入りから一年ごとに順調に成績を伸ばしていきました。

2018年はA級とA+級でプレーしていましたが、2018年7月26日にトレードでロサンゼルス・エンゼルスへ移籍。移籍後はA+級やAA級でプレーしました。2018年は4球団合計で26試合登板、11勝1敗2セーブで防御率2.06、145奪三振と好成績を残しましたよ。

2019年、遂にメジャーデビュー!

2019年シーズンは開幕をAA級で迎えたものの、AAA級を経て8月5日にメジャー契約を結び、同日遂にメジャーデビューを果たしました!同年は10試合に登板、9試合で先発し、0勝4敗防御率5.03という成績。翌2020年シーズンは9試合に登板、6試合で先発しメジャー初勝利も掴みましたが、1勝5敗防御率5.65と、大活躍とまではいきませんでした。

2021年、14試合に先発

2021年シーズンは開幕から好投、7月24日のミネソタ・ツインズ戦では8.1回までノーヒットノーランを継続する圧巻の投球を見せました。17試合に登板し14試合に先発、3勝6敗と勝ち星こそ伸び悩みましたが、防御率は3.62とこれまでとは見違える成績を残しました。メジャー初のセーブも記録しましたが、8月18日に腰の手術を行い、シーズン途中でリタイアとなりました。

2022年、27試合で防御率2.91の好成績

2022年は開幕から一年間故障もなくフルで投げぬき、エンゼルスの先発陣の柱の一角として活躍しました。打線の援護があまり得られず、27登板27先発で6勝9敗と負け越したものの、防御率は2.91と遂に二点台に。メジャー初の完投、完封勝利も記録し、正真正銘一流のメジャーリーガーとなりましたよ。

パトリック・サンドバルの選手としての特徴

フォーシーム(ストレート)の平均球速は150キロ前後ですが、2022年度は被打率が.355と高くなっていました。そういった事情もありフォーシームの投球比率は約23%、スライダーやチェンジアップ、シンカーなどを中心とした多彩な変化球を軸とする投球スタイルをとっています。

緩急のつけたピッチングが持ち味で、2021年の平均被打球速度はメジャーリーグ上位3%に入る137.4キロを記録。強い打球を打たせないピッチングに定評があります。2022年は対左打者の被打率がなんと.151、メジャートップレベルに左打者に対して強いピッチャーです。一方で制球力には課題を残していますよ。

WBCでの成績

2023年のWBCでメキシコ代表に選ばれたサンドバル投手は、チームの投手陣の要の一人として活躍。一次リーグの大一番であったアメリカ戦で先発を任され、最強打線相手に3回1失点、被安打2にまとめ、勝ち投手に輝きました。

準決勝の日本戦でも先発として登板。4回3分の1を投げ、打者17人相手に6奪三振、被安打4四球1で無失点とゲームを作りました。この試合での投球は、アメリカで記者や地元紙から「試合を支配した」「この試合の主役だった」と絶賛されましたよ。

アメリカ、日本という決勝戦を戦うことになった二国相手に登板し、好投して見せたサンドバル投手。同大会のオールWBCチームの投手部門三人のうちの一人にも選ばれ、表彰されました。

サンドバルは大谷翔平と仲良し!

エンゼルスでチームメイトの大谷翔平選手とサンドバル投手。2022年シーズンは共にチームの先発陣の柱として奮闘、練習などでも共に過ごす時間が長い「戦友」でした。大谷選手から貰った5本指のソックスをサンドバル投手が度々履いており、「地面をしっかりつかめる5本指のソックスは理に適っている」と気に入っている、なんてエピソードもありましたよ。

親友同士のトラッシュトークが話題に

WBCではそれぞれ別の国を率いることとなった二人。サンドバル投手は大谷選手との直接対決を望み、様々な偶然と勝利を経てその願いは実現することとなりました。対戦前日、球場で久々に顔を合わせた二人は互いに「アリゾナに行く準備はできているのか」と言い合ったのだとか。実際の対決ではサンドバル投手が大谷選手を2打数無安打1三振に抑えたものの、チームとしては日本が勝利。サンドバル投手は翌日の決勝戦も、球場に足を運んで観戦したそうです。

最後に

今回はパトリック・サンドバル投手についての紹介でした。

圧巻の投球で日本の高い壁となったサンドバル投手。メジャーリーグでの活躍にも、要注目です!