2024年のパリ五輪・スケートボード女子ストリートで鮮烈な金メダルを飾った注目の若手アスリート、吉沢恋(よしざわ・ここ)選手。中学3年生という若さで世界の頂点に立った吉沢恋選手には、どのようなバックグラウンドや家族の支えがあったのでしょうか。本記事では、吉沢恋選手の出身地や家族構成、スケートボードを始めたきっかけ、学歴や経歴、そして気になる恋愛事情まで、詳しくご紹介します。
出身地と家族構成
吉沢恋選手は、神奈川県相模原市の出身です。自然豊かな環境に囲まれた住宅地で育ち、地元にある小山公園のスケートパークでスケートボードと出会ったそうです。家族構成は4人家族で、父・功さん(いさお/58歳)、母・しのぶさん(45歳)、そして2歳上の兄・心さん(しん/高校3年生)とともに暮らしています。両親ともに共働きで、父親は介護職、母親は保育士をされているそうです。
14歳の吉沢恋さんがスケボーで金メダル取った。
そのお父さんもすごいなぁと思った🫢
練習をサポートする為に転職したという。
そのレベルの家族の協力がないと結果は出せないんやなぁ🤔— 光熱費⛩ (@seedsny) July 29, 2024
ご両親は、最初は「遊び感覚」で見守っていたものの、娘の才能に気づいたことで本格的なサポートに踏み切ったんだとか。特に父親の功さんは、吉沢恋選手の練習や大会遠征に帯同するため、勤務形態の自由が利く介護職へと転職を決意したそう。家計のやりくりも大変だったと語られていますが、「やりたいことに本気で打ち込む子どもを、できる限り支えたい」という思いから、家族全員で吉沢恋選手の夢を応援してきたそうですよ!
スケートボードとの出会い
吉田恋選手はスケートボードにどのように出会ったのでしょうか。調べてみました!
スケートボードを始めたきっかけは兄
兄の心さんが先にスケートボードを始めたことが、恋さんにとってのきっかけでした。最初は兄の心さんについていって公園で少しずつ遊ぶ程度のものだったそうですが、2021年の東京オリンピックをテレビで観戦した際、金メダルを獲得した西矢椛(にしや・もみじ)選手のパフォーマンスに衝撃を受けたそうです。特に西矢選手が決めた「ビッグスピン・ボードスライド」という技を見て、「あれ、私もこの技できる」と気づいたのが大きな転機となったんだとか。それまで無意識にできていた技が、実は世界レベルの技術であると知ったことで、競技者としての道を意識し始めたそうです。
主な経歴について
吉田恋選手の主な経歴をまとめてみました。
2009年~ | 奈川県相模原市で生まれ、4歳上の兄の影響で7歳からスケートボードを始めるも、「遊び感覚」で練習。地元パークで上達し、13歳で技を完成させるまでに。 |
2021年 | 東京オリンピックをTV観戦し、自身が扱える「ビッグスピンボード」と同じ技が勝負どころで使われていたことに気づき、競技を本格化。日本選手権で5位に入賞。 |
2022年 | 日本オープンで8位(38.00点)となり、ローマでのパリ五輪予選シリーズでは6位入賞。国際戦参戦を開始。 |
2023年 | Uprising Tokyoで82.41点を出して2位。ストリート世界選手権では5位に入賞。 |
2024年 | ドバイ戦で世界大会銅メダル獲得。 パリ五輪予選シリーズ:上海で3位、ブダペストで優勝し代表内定 パリ五輪本番:準決勝は258.92点で1位通過。決勝で難度の高い「ビッグスピンフリップフロントサイドボードスライド」を決め、272.75点で金メダルを獲得。日本勢として連覇に貢献。 |
その後も活躍継続 | 2024年9月には世界選手権準々決勝から出場し4位、Xゲームズ千葉では4位入賞。 |
国内大会での躍進
競技者の道を意識し始めてからは、国内のスケートボード大会に次々とエントリーし、2021年12月に開催された日本選手権では5位に入賞。さらに翌年の2022年4月の日本オープンでは8位に食い込み、若干12歳で国内トップクラスのスケーターとして名を知られる存在になりました。
国際舞台への挑戦
国内での活躍に留まらず、吉沢恋選手は2022年7月、イタリア・ローマで行われたオリンピック予選シリーズに参加し、6位という好成績を収めます。このとき初めて海外の選手と実力を競い合い、自分のスキルが世界でも通用するという確信を得たそうです。その後も、アジア各地やヨーロッパ、アメリカで開催される国際大会に積極的に出場し、確実に実力と経験を積まれました。2023年5月には、東京・お台場で開催されたUPRISING TOKYOに出場し、82.41点で準優勝。さらに同年12月、東京で行われた世界選手権でも5位と健闘します。勢いそのままに臨んだ2024年5月の上海大会では、ついに表彰台に上り3位。6月のハンガリー・ブダペスト大会では、圧巻の滑りで優勝を飾り、パリ五輪の出場権を堂々と獲得しました。
パリ五輪での歴史的快挙
迎えた2024年7月、吉沢恋選手は14歳10ヶ月という若さでパリ五輪の舞台に立ちます。世界中の注目が集まる中、準決勝では258.92点でトップ通過。決勝では、得意技の「ビッグスピン・フリップ・フロントサイド・ボードスライド」を鮮やかに決め、272.75点で金メダルに輝きました。この快挙は、日本のスケートボード女子ストリート競技で、史上2人目となる金メダルという歴史的な偉業でした。しかも、中学生での優勝というのはめったにない快挙。大きなプレッシャーのかかる舞台でも、笑顔を見せながら堂々と滑っていて、「緊張より楽しさのほうが大きかった」と語る姿も印象的でした。
吉沢恋の金メダル確定させた後のウイニングランまじで震えた…!
最後まで完璧なハリケーン・グラインドをメイク…!
これは文句なしの金メダリストですわ… pic.twitter.com/BJ3M4eS602— やまにい@元最年少ダイナースブラックカード (@yamaney_luxury) July 28, 2024
学歴と学生生活
吉沢恋選手は、現在、神奈川県相模原市にある市立小山中学校に通っています。学業とトップアスリートとしての活動を両立している点も注目されており、日々の練習の合間には学校の課題にも真剣に取り組んでいるそうです。学校関係者によると、周囲の生徒や先生たちからも温かく見守られており、応援ムードに包まれているとのこと。今後は進学先としてスポーツに理解のある高校を検討しているようで、どのような選択をするかもにも注目が集まります。
恋愛事情は?彼氏はいるの?
ここまで活躍が注目されてくると、やはり気になるのは恋愛事情です。しかし、現時点で吉沢恋選手に「彼氏がいる」といった情報を確認することはできませんでした。まだ中学生ということもあり、メディアもプライベートには慎重な姿勢を取っているようです。恋愛よりも、今は競技と学業、そして将来の夢に向かって全力を注ぐ時期なのかもしれません。
メディア出演と今後の展望
金メダル獲得後、吉沢恋選手にはさまざまな企業からのオファーが殺到。サムスンの「Galaxy Z Flip 6」やコカ・コーラの「アクエリアス」など、人気ブランドのCMにも起用され、持ち前の明るさと透明感のある笑顔が話題を呼んでいます。また、その功績を称えられ、2024年には紫綬褒章を受章。中学生での褒章受章は極めて異例で、日本の若手アスリートとして名実ともにトップクラスの存在となりました。
まじでアガってる!14歳の吉沢恋選手、パリオリンピック金メダル獲っちゃったんだって。スケートボード女子ストリート部門で優勝とか、すげぇわー。中学生で金メダルなんて、ヤバすぎない?神奈川県相模原市出身らしいから、地元でも盛大な歓迎だったみたいだ。次こそロス五輪でさらに輝いてほしいな! pic.twitter.com/qFHnz9jwfe
— aubreynewton (@aubreynewt10100) August 5, 2024
2025年以降も国際大会への出場を続ける予定で、今後の目標は「オリンピック連覇」だと語っています。彼女の挑戦はまだ始まったばかり。今後の活躍が、日本だけでなく世界中のスケートボード界にとっても大きな希望となることでしょう。
まとめ
吉沢恋選手は、家族の深いサポートと自身の才能によって、わずか7歳でスケートボードを始め、14歳でパリ五輪金メダリストとなるという異例のキャリアを歩んできました。学業と競技の両立を果たしながら、国際大会でも着実に結果を残し続ける姿は、多くの若者に勇気を与えています。吉沢恋選手の活躍に、今後も目が離せません。